事務所ブログ

◆新型インフルエンザと経済的影響

先週、『中小企業緊急雇用安定助成金』の申請のためハローワーク梅田に行き、職員の方に近況を伺うと、製造業の休業状況は幾分改善向かっているが、サービス業を中心に、また相談が増加しているとのことでした。

先週は電車に乗ると、ほとんどの人がマスクを着用(私も)していて、マスクをしていないと居場所がない雰囲気がありました。
しかし、学校の休校がとかれた今週は打って変わり、ほとんどの人がマスクを着用してない状態…という大きな変化!
日本人の国民性なのでしょうか?

弱毒性と報道されながらも、経済に対する影響は大きく、飲食店や観光業界などサービス業に大きな損失を与えています。
修学旅行などのキャンセルが相次ぎ、日本の観光業界の損失額は4億4400万円に上り、世界では22億ドルの損失とのことです。
H21.5.29%E3%83%91%E3%83%AA%E8%8F%9C1.jpg


政府は新型インフルエンザの感染により、中学や高校が修学旅行を延期したり中止した場合、地域経済活性化の目的で平成21年度補正予算案に計上した1兆円の交付金をキャンセル料の支払いに充てることを認める方針を打ち出しました。

また、一方では、新型インフルエンザに関するニュービジネスもいろいろと生まれ始めているようです。

もし、職場で感染者が出た場合どうしたらよいでしょう。
ガイドラインが厚生労働省より出ています。 (事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン)このガイドラインでは、感染や予防に関する内容が中心で、自宅待機させた社員の賃金等の取り扱いについては触れていません。

労働安全衛生法では、第68条に「病者の就業禁止」を定めています。
(病者:伝染性の疾病その他の疾病で厚生労働省で定めるものにかかった労働者のこと)
感染症予防法でも、就業制限の規定があり、感染者やその疑いのある従業員を自宅待機させる場合は、法律の遵守行為であるため「使用者の攻めに帰すべき事由には当たらない」とされており、休業手当の支払いは不要と解されます。
しかし、この制限にかかる感染症には鳥インフルエンザ以外のインフルエンザは含まれていません。
よって、新型インフルエンザは、法律で定める就業制限にかかる感染症ではないため「休業手当の支払いが必要」ということになります。

国は「新型インフルエンザ対策行動計画」で新型インフルエンザ患者やその疑いがある者には状況に合わせて入院勧告、受信勧告を行うこととしています。

実際に従業員の中に感染者が出てしまった場合、会社の対応としては休業手当を支払って休業をさせて危機管理を優先するか、社内勧告に留めて自己責任による健康管理をしてもらうか、判断が分かれるところです。%EF%BC%A8%EF%BC%92%EF%BC%91%EF%BC%8E%EF%BC%95%EF%BC%8E%EF%BC%92%EF%BC%99%E3%83%91%E3%83%AA%E8%8F%9C2.jpg

【写真:今日、『パリ菜』というオーガニックのフレンチレストランで新入社員歓迎会をしました。ぜひ活躍を期待したいと思っています!
お料理もですが、大好きな抹茶マカロンの乗ったアイスとジンジャーのシュークリームが美味しかったです♪インフルエンザの風評被害に負けず、サービス業の皆さん頑張ってくださいね!!】


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 士業ブログへ
にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ
にほんブログ村 経営ブログへ

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.tuji-syaroushi.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/480

この一覧は、次のエントリーを参照しています: ◆新型インフルエンザと経済的影響:

» 休業手当とは? 送信元 会社を退職する前に。。。
会社都合ですか?または休業手当はもらえるのですか? 会社都合ですか?または休業手当はもらえるのですか?現在雇用保険に加入しパートで扶... [詳しくはこちら]

コメント

やすべー

こんばんは 辻先生

やすべーです。

私も一時電車に乗るときにはマスク姿でした。それもとっても頑丈なマスクだったので、普段であればちょっと目立った格好だったと思います。嘴をつけたような格好です。
でも、その当時はそれほど目立たなかった・・・

今日も新たな患者出たようです。
ちょっと心配なのは、今年の秋から冬ですね。


新インフルエンザの前に、ある会社の就業規則を作りましたが、感染症の場合には、出社に及ばずとしました。家族が患者となった場合んには会社へ連絡し指示に従うべしと。。。

ただ、無条件に休職させた場合、会社としての活動に多大な影響が出てくる可能性が高いです。危機管理としても今からその対策について検討しておく必要がありますね。

では、また

辻 純子

やすべーさま

コメントをいただき、ありがとうございます。

新型インフルエンザが流行った先月下旬、クライアント企業の総務部長とお話をしていて、「今朝、社員から、高熱が出たので欠勤したい。、との連絡が入り、ドキッとしました。検査結果、新型インフルエンザではなかったのですが、新型インフルエンザの場合は、会社全体の休業も考える必要があるのではないかと考えました…そんな場合の会社の対処はどうすべきなんでしょうか?」などという相談がありました。


私が就業規則を作成・変更する場合に、感染症についての条文を必ず入れますが…、頻繁にあることではないので、会社が作成する規則には記載されていないことが多いですね。

本当に会社を取り巻くリスクは無数にあり、危機管理をしっかりと考えて対策を講じておかなければ、足元をすくわれかねませんね。

通りすがり

感染症予防法
(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)

(就業制限)
第十八条  都道府県知事は、

「一類感染症の患者及び二類感染症、三類感染症又は新型インフルエンザ等感染症の患者」

又は無症状病原体保有者に係る第十二条第一項の規定による届出を受けた場合において、当該感染症のまん延を防止するため必要があると認めるときは、当該者又はその保護者に対し、当該届出の内容その他の厚生労働省令で定める事項を書面により通知することができる。

<他参考>
http://tukui.blog55.fc2.com/blog-entry-793.html

辻 純子

通りすがり さま

『感染症予防法』の条文のコメントをいただき、ありがとうございました。

新型インフルエンザがまた流行し始め、8月17~23日の週(第34週)での全国約5000の定点医療機関あたりのインフルエンザ患者報告数は、国立感染症研究所の公表によると、
第34週の
インフルエンザ患者報告数…11636人
1医療機関あたりのインフルエンザ患者数…全国平均2.47人
定点以外を含む全国の医療機関を1週間に受診した患者数…約15万人

と推計されているそうです。

死亡者も出ている中で、ワクチンが不足しているので不安ですね。
以前と同様、サービス業を含め、また、経済に及ぼす影響も懸念されます。

辻 純子

お気軽にコメントをどうぞ

コメントを送ってくださる方はこちらへ上の文字を入力してください。


辻社会保険労務士事務所業務案内

●人事・労務コンサルティング ●各種セミナー●給与・退職金制度の設計及び変更●会社規則 作成 ●各種助成金等 申請 
●労働・社会保険 手続き業務 ●給与計算等のアウトソーシング●行政指導の調査・対処策 ●メンタルヘルスケア企業対策 など