事務所ブログ

◆改正臓器移植法が成立!…「脳死」は「人の死」??

今日、改正臓器移植法(A案)が参院本会議で可決、成立しました。
平成9年に成立して初めての改正で、公布から1年後に施行される予定です。

これまで禁じられていた15歳未満の子供からの臓器提供が可能となるほか、本人が生前に拒否表明していなければ家族の同意のみで臓器提供ができることになるため、今後、国内での臓器移植が拡大することが予想されます。
%E3%83%9A%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%84%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC.jpg H21.6.22%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A2.jpg

今回の改正により、現行法における  “臓器移植する場合に限り脳死を「人の死」と認める”  という条文が削除され、「脳死は人の死」であるという考えを前提に、15歳以上となっていた脳死後の臓器提供の年齢制限が撤廃されます。
 

臓器移植を必要とする難病を抱える子供をもつ親にとっては、待ちに待った改正…。

逆に人工呼吸器を付けながらも我が子の身長や体重が増えて成長が見られるのに、なぜ「死」を認めなければならないのか?という親の悲痛な気持ち…脳死状態の子を持つ親にとってひどく残酷な改正です。

推進派も慎重派も、それぞれ異なるとらえ方で、背負う家族や知人の「大切な命」を思い、涙したことでしょう。


心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病になるなど、ドナー家族が現実に抱える問題は多いとのこと。
今回のA案は臓器提供数を増やしたいという一点重視で、ドナー家族への配慮に欠けているように、私は思いました。


いくら改正がおこなわれても、「脳死は人の死」というのは人間が決めたことであり、科学的事実だとは決して言えないでしょう。

臨床現場で、脳死になって逝く人の家族に脳死判定や臓器提供などの決断を迫るような場面があっては困ります。
臓器提供や脳死判定を拒否する人に対する理解、臓器提供を待つ人に対する理解の両方が必要になるでしょう…私たち、そして特に医療現場の態勢や考え方の成熟度が今後ますます求められることでしょう。
 
いろいろな思いが交錯し、多くの重大な課題を残す今回の改正を皆さんはどのように考えますか?

H21.6.23%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%AE%AE%E6%AE%BF.jpg

【写真上:マレーシア・クアラルンプールにあるペトロナスタワー。 20世紀の高層建築としては最も高く、高さ452mの88階建てのツインタワーで、マレーシアの国立石油会社ペトロナスによって建築されました。ちなみにタワー2の30階にはマイクロソフトが事務所をおいているそうですよ。】
【写真中:美しい南国の花…名前は???】
【写真下:王宮:マレーシアでは、国王は13州のうちスルタンのいる9州から5年毎に選挙で選出されるそうです。】

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 士業ブログへ
にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ
にほんブログ村 経営ブログへ


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.tuji-syaroushi.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/509

コメント

やすべー

やすべーです

こんにちは!
脳死の問題はむずかしいですね。立場が変われば、まったく正反対の考えになりますので、、、

ただ、今回、脳死が人の死となったことで、脳死状態の家族をお持ちの方にとっては、とてもつらいことだと思います。

確かに、臓器の移植にとってはいいことかもしれませんが、、、

もっと、真剣に、国会で話し合うことが必要であったと思います。
今の国会にそれを望むのはだめですね。

何かおかしいと思います。

辻 純子

やすべーさま

コメントありがとうございます。

選挙に意識が集中して、国民重視でない国会議員の方々の言動が目立ちますね。

法改正…特に今回のような、生死にかかわる大切な法案については、自分たちの選挙とは絡めずに、色々な問題を正確に認識してしっかりと議論していただきたいですね。

年金問題も、当初の枡添大臣の言葉に反して、なかなか短期で解決できないような複雑な問題をたくさん抱えています。

『国会議員という使命の重さ』をひとりひとりがもっと認識していただかないと、これからの日本を背負う世代の人たちが、夢を描けず、日本に住むことを選択しなくなってくることでしょう…それは、悲しいですから。

やすべー

こんばんは!
やすベーです。

明日には、衆議院は解散ですね。
派遣法の改正もボツになったようです。

日雇い派遣は、原則禁止にすべきではと思っていましたが、、、暫くは合法ということですね。
もともと派遣の意図と、現状の内容があまりにもかけ離れてしまっているのが問題とは思いますが、、、
これも、我が国の労働者の賃金が海外に比べて高くなりすぎたのも原因でしょうか?さらに、商品の価格が下がりつつあることも影響しているんでしょうか?

このままでは、消費者である労働者の購買力がますます低下してしまうと思います。
これって、我が国の経済にとっても、まずいことだと思いますが。

ではでは、、、

辻 純子

やすべーさま

コメントありがとうございます。

予定通り、今日、衆議院解散となりましたね。

その後、麻生首相の記者会見がありましたが、「景気回復と、雇用や子育ての不安がない「安心社会」の実現を最優先に訴える方針を表明…命を懸けて戦うことを誓う。」と決意を表明されましたが、
今こんなことを改めて決意表明されるということは、これまで真剣に取り組んでいただけていなかったのでしょうか?

本当に理解に苦しみます。

やすべー

こんばんは
やすべーです。

8月30日の投票日には、必ず投票するつもりです。

個人的には、自民党なんですが、多くの方がそうであるように、今回は民主党にと思っています。
少なくとも、公務員の改革を進めてくれるのではと思っています。

電子申請だけを見ても、公務員の考え方では、「??」と感じていますので。

ただ、あまり時間はないと思います。このままだと日本は取り返しのつかない状況になってしまうのでは、と危惧してます。

難しいですね。ホント。

お気軽にコメントをどうぞ

コメントを送ってくださる方はこちらへ上の文字を入力してください。


辻社会保険労務士事務所業務案内

●人事・労務コンサルティング ●各種セミナー●給与・退職金制度の設計及び変更●会社規則 作成 ●各種助成金等 申請 
●労働・社会保険 手続き業務 ●給与計算等のアウトソーシング●行政指導の調査・対処策 ●メンタルヘルスケア企業対策 など