事務所ブログ

◆改正臓器移植法が成立!…「脳死」は「人の死」??

今日、改正臓器移植法(A案)が参院本会議で可決、成立しました。
平成9年に成立して初めての改正で、公布から1年後に施行される予定です。

これまで禁じられていた15歳未満の子供からの臓器提供が可能となるほか、本人が生前に拒否表明していなければ家族の同意のみで臓器提供ができることになるため、今後、国内での臓器移植が拡大することが予想されます。
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今回の改正により、現行法における  “臓器移植する場合に限り脳死を「人の死」と認める”  という条文が削除され、「脳死は人の死」であるという考えを前提に、15歳以上となっていた脳死後の臓器提供の年齢制限が撤廃されます。
 

臓器移植を必要とする難病を抱える子供をもつ親にとっては、待ちに待った改正…。

逆に人工呼吸器を付けながらも我が子の身長や体重が増えて成長が見られるのに、なぜ「死」を認めなければならないのか?という親の悲痛な気持ち…脳死状態の子を持つ親にとってひどく残酷な改正です。

推進派も慎重派も、それぞれ異なるとらえ方で、背負う家族や知人の「大切な命」を思い、涙したことでしょう。


心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病になるなど、ドナー家族が現実に抱える問題は多いとのこと。
今回のA案は臓器提供数を増やしたいという一点重視で、ドナー家族への配慮に欠けているように、私は思いました。


いくら改正がおこなわれても、「脳死は人の死」というのは人間が決めたことであり、科学的事実だとは決して言えないでしょう。

臨床現場で、脳死になって逝く人の家族に脳死判定や臓器提供などの決断を迫るような場面があっては困ります。
臓器提供や脳死判定を拒否する人に対する理解、臓器提供を待つ人に対する理解の両方が必要になるでしょう…私たち、そして特に医療現場の態勢や考え方の成熟度が今後ますます求められることでしょう。
 
いろいろな思いが交錯し、多くの重大な課題を残す今回の改正を皆さんはどのように考えますか?

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【写真上:マレーシア・クアラルンプールにあるペトロナスタワー。 20世紀の高層建築としては最も高く、高さ452mの88階建てのツインタワーで、マレーシアの国立石油会社ペトロナスによって建築されました。ちなみにタワー2の30階にはマイクロソフトが事務所をおいているそうですよ。】
【写真中:美しい南国の花…名前は???】
【写真下:王宮:マレーシアでは、国王は13州のうちスルタンのいる9州から5年毎に選挙で選出されるそうです。】

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