事務所ブログ

◆体罰とハラスメント

女子柔道日本代表女子選手15人が全日本女子前監督の暴力行為を告発した問題、大阪市立桜宮高校2年の男子生徒がバスケ部顧問による体罰を苦に自殺した問題で、「体罰」が非常に問題視されるようになりました。

私自身、小学校でもいたずらをすると先生に叱られたり、叩かれたりということもありましたし、中学校のバスケット部では、シュートを外したりすると、やはり顧問の先生にお尻を飛び蹴りされたりなんていうことは、結構日常的にありました。

でも、教育(しつけ)としての延長線上で捉えており、あまり暴力と捉えたことはありませんでした。

どちらかというと、先生との信頼関係が深まったり、後で良い思い出になったり、有り難く思うことが多かったように感じます。

もちろん、それは度を超えるものではなく、また感情を抑制できず、自己中心的な感情から出た行動ではなく、根底に『教育』や『愛』があるということが伝わるものがあったからなのでしょう。
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来月にセミナーを予定していますが、最近良く取り上げられる『ハラスメント』、現在言われている主なハラスメントについては・・・、

・セクシャル・ハラスメント…本人が意図する、しないにかかわらず、相手が不快に思い、相手が自身の尊厳を傷つけられたと感じるような性的発言・行動を指します。(対価型と環境型があります。)

・パワー・ハラスメント・・・同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。

・モラル・ハラスメント・・・不当な行為(身振り・言葉・態度・行動)を繰り返し、あるいは計画的に行うことによって、ある人の尊厳を傷つけ、心身に損傷を与え、その人の雇用を危険にさらすこと。また、そういったことを通じて職場全体の雰囲気を悪化させることをいいます。

・アカデミック・ハラスメント・・・大学などの教育機関内で、教授や教職員がその権力を濫用して学生や配下の教員に対して行う、数々の嫌がらせ行為をいいます。上下関係を利用した嫌がらせであるためパワハラの一類型ととらえることができます。大学など学校内でのパワハラといえます。

・ドクター・ハラスメント・・・医師による患者への嫌がらせのことを揶揄する造語・和製英語。短縮して「ドクハラ」ともいいます。

・アルコール・ハラスメント・・・アルコール類の摂取を起因とする「嫌がらせ」を指す言葉です。
アルコール類の多量摂取の強要など対人関係の問題や、酩酊状態に陥った者が行う各種迷惑行為などの社会的なトラブル(迷惑行為)を含みます。

・スモーク・ハラスメント・・・主に上司からの「喫煙の許可」を断り切れずに受動喫煙を避けられない状況を強いられるような、喫煙にまつわるハラスメント行為全般をいいます。逆に上司からの度を越した「禁煙」の強要も含まれます。

・キャンパス・ハラスメント・・・キャンパス内での、セクハラ、パワハラ、モラハラ等です。アカデミック・ハラスメントの中に含まれますが学生間のセクハラ、パワハラ、モラハラ等が該当します。

など、その種類は様々ですが、
そもそも『ハラスメント』とは、他者に対する発言・行動等が本人の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えることを指します。

よって、不快と感じる感性には個人差があるため、加害者からの同じ発言・行動であっても、相手の受け取り方しだいで、『ハラスメント』になる場合とならない場合があります。
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皆さんも記憶に新しいのではないでしょうか?
パワハラが初めて労災認定された2011年の事件を。

日研化学(現・興和創薬)における、パワーハラスメントが原因とされる30代の営業マンの社員の自殺事件について、自殺の原因は上司の暴言にあったとして、東京地裁が初の労働災害認定を行なった事件です。

職場の上司から暴言を受け続けていた会社員がうつ病になり、自殺。
これは業務上の死亡であったとして労災を認める判決が2011年秋、東京地裁でありました。

これまでの労災認定や裁判では、うつ病の原因となるストレスとして、長時間労働による過労などとするものが中心でしたが、上司のいじめや嫌がらせ、いわゆるパワーハラスメント(パワハラ)を主な原因とするうつ病の発症と自殺について、裁判で労災が認められたのは初めてです。

まずは、言葉の内容の厳しさ。
「お前は会社を食いものにしている、給料泥棒!」 「存在が目障りだ」 「お願いだから消えてくれ」などとキャリアだけでなく、人格や存在自体までを否定する暴言でした。
そして、嫌悪の感情。
その上司が被害者に対して悪感情をもっていたことが、被害者のストレスを加重させました。

これ以降、『パワハラ』が大きくクローズアップされ、問題視されるようになった大きな事件です。
ハラスメントは、「被害者となる相手が望んでいない行為(嫌がる行為)」です。

ただし、同じ行為でも、対象者によっては,その対象者が「嫌がる行為」の場合もあれば、「嫌がらない行為」である場合もあります。
つまり、人によっては、『ハラスメント』になったりならなかったりするということです。

これが、知らない間に、自分がハラスメントの加害者になってしまうという理由です。
 
ハラスメントの加害者とならないためには、次の点には注意しましょう。
・相手が拒否したり、嫌がっていることが分かったら,同じ行為(言動など)を繰り返さない。
・「これぐらいなら大丈夫!」と、自分勝手に決めつけない。
・相手から明確な拒否反応(「辞めてください!」)がないから,同意しているのだ と勘違いはしない。
・自分が「親しさ」を伝えるつもりで接したような行為でも、他の人と異なる反応をする人がいる場合には、「ハラスメント」かな?と自問自答してみる。或いは、親しい人に相談する。


そして、『ハラスメント』の被害にあったときには、ひとりで悩まずに誰かに相談することが大きな解決の糸口です。

悲しい事件を繰り返すことのないよう、加害者にも被害者にもならぬよう、私たち自身が正しく『ハラスメント』を正しく理解し、程よい距離感と良識を持って付き合うことが求められるのでしょう。
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【写真上】地上300m日本一の超高層ビル「あべのハルカス」が一部オープンしました!!
      安倍総理からもお花が!!
【写真中】綺麗なオードブル
【写真下】ロイヤルホストの苺ブリュレパフェ、とっても美味しかったです!!


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