事務所ブログ

◆有休消化を企業に義務付け!?

厚生労働省は企業に対して、『労働者の年次有給休暇の消化を義務付ける』検討に入ったとのことです。

「従業員から有休取得を申し出るという今の仕組みは職場への遠慮から休みにくい。」ということから、労働基準法を改正し法的義務にすることで欧米のように年次有給休暇の取得率を引き上げたいという考えです。

また、『年次有給休暇未消化の労働者が多い会社には、罰則を課す』ことも規定する予定です。
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これは、「ホワイトカラー・エグゼンプション」など労働時間の規制緩和と並行して長時間労働の是正を進め、働き手の生産性を高めるという国の狙いだそうです。

このような厚生労働省の発表を受けて、皆さんも期待半分、不安半分ではないでしょうか?

大企業では年次有給休暇の取得が浸透していますが、多くの中小零細企業においては、年次有給休暇は申請し難いものになっているケースが多いのが現状です。
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年次有給休暇について、以下のような質問を受けることがあります…

Q.社員から年次有給休暇取得の申し出があっても断ることは可能か?
A.年次有給休暇はあくまで労働者の権利であり、会社が取得を拒否することはできません。
会社ができることといえば、時季変更権(取得日を変更する権利)だけです。

Q.パート、アルバイトには年次有給休暇を与えなくてもいいでしょ?
A.労働時間や出勤日数によって比例的に付与する必要があります。

Q.年次有給休暇を与えることは難しいので、お金で与えることは出来ますか?
A.会社による買い上げは、現時点では違反行為です。

そして、年次有給休暇取得を理由にした不利益な取り扱いもしないようにしなければならない、となっています。
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年次有給休暇の取得が義務化されたら、観光やレジャー産業への経済効果は期待できるでしょう。
そして、社員の労働日が減ることで、代替要員確保の意味で雇用機会が増える可能性も考えられ、雇用コストが増大になることも考えられます。

長時間労働は企業にはメンタルヘルスや労災リスクとして降りかかります。

カーネギーの「道は開ける」にもあるように、人は適度に休憩や休息を取った方が生産効率が上がります。

年次有給休暇を取得することでワークライフバランスが保たれ、助け合いの精神が育まれ、作業効率が上がり、企業利益を増大させている事例も多数あります。

年次有給休暇取得の義務化を待たず、上手く活用して生産効率を上げ、企業の収益増につなげるようにしませんか?

【写真上:可憐なコスモス…秋ですね!】
【写真中:奈良公園の鹿…お昼寝タイムかなぁ?】
【写真下:エスコヤマのケーキはやっぱり美味しいです♪】

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