事務所ブログ

◆定時退社はかっこいい?

先日、朝日新聞に、『「定時退社かっこいい」 長時間労働なくすヒントは』という記事が掲載されており、興味を持って読みました。

平成22年4月1日の労働基準法の改正により、大企業では1ヶ月に60時間を超える法定時間外労働を行わせた場合、50%以上の割増賃金を支払う義務が課せられることとなりましたが、経営基盤の弱い中小企業では「当面の間」猶予されていました。

しかし、いよいよこの猶予期間も終了となり、中小企業でも、平成31年4月1日より1ヶ月に60時間を超える法定時間外労働を行わせた場合、50%以上の割増賃金を支払う義務が課せられる予定です。2016.6.27%E9%9B%A8%E8%9B%99.JPG

厚生労働省が平成13年に定めた基準では、
45時間残業というと、1日あたり2時間ちょっとですが…、
「おおむね1箇月に45時間を超えて時間外労働時間が長くなるほど、業務と発症との関連性が徐々に強まると評価できる。」とあり、脳・心臓疾患、うつ病等の精神疾患の発症の可能性が高くなるとあります。

また、発症前の1ヶ月以内に100時間以上、または2~6ヶ月の間に月あたり80時間以上の残業がある場合は、「業務と脳・心臓疾患、うつ病等の精神疾患の発症もしくは死亡原因の間に関連性が高いと評価」され、労災と認定される可能性が非常に高くなるとされ、「過労死ライン」などと言われたりもします。
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長距離運転のトラック運送業など、業界ならではの労働時間の時短が難しい職種や人員不足による悩みを抱えている企業も多いですが、明らかに国の目指す方向は、残業を少なくし、ワークライフバランスを重視しています。

「定時退社がかっこいい!!」のかどうかはわかりませんが…
早い時間に退社出来れば、仕事だけの人生ではなく、家族と過ごす時間が増えたり、趣味や友達との交流も深められるなど公私が充実し、心豊かに生活が出来るかもしれませんし、仕事のための知識を増やす勉強の時間も取れるので、さらに効率化が図れるかもしれません。

長時間労働を当たり前のように思って働いてきた中高年の方には、疑問を感じられる方も多いでしょう…。

日本の企業の競争力が低下することを心配される声もあります。

でも、1ヶ月に60時間を超える法定時間外労働の割増賃金が50%以上に引き上げられると、人件費負担が重くのしかかる訳ですから、それまでに対策を講じていく必要がありますね!

【写真上:こんなに可愛い雨がえるが…、ほら】
【写真下:食べるのがもったいないような…可愛いさくらんぼ】

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