事務所ブログ

◆キーワードは“リテンション”!

最新の有効求人倍率(※)は、なんとバブル期の最高数値(1990年7月の1.46倍)を超え、1.48倍となりました!(2017年4月)

新規求人を業種別に前年同月比でみると、
   製造業が7.9%増
   トラック運転手などが不足する運輸業・郵便業が8.3%増
   東京五輪需要が膨らむ建設業が6.9%増
   医療・福祉業も3.2%増  
ですが、いずれの業種においても、売手市場が進み、転職者の数も右肩上がりに増えています。

今後、少子高齢化による労働人口の減少が確実視され、企業の中には、離職者の増加に歯止めがかけられず、人手不足倒産に陥るケースも出てきています。

そのような中、社員が会社に求めるものも、かつてと比べ、大きく様変わりしました。
今の若い世代が何より重視するのは、働く環境!!
ブラック企業では、即アウトです!!
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厚生労働省の調査によると、転職理由は、以下のように、「給与額」よりも、「労働時間・休日・休暇」といった労働条件への不満が、近年では、多くなっています。(厚生労働省平成25年)
   労働時間・休日・休暇の条件が良くなかった…22.2%
   人間関係が良くなかった…19.6%
   仕事が自分に合わない…18.8%
   賃金の条件が良くなかった…18%
   その他…16.9%

若者の離職率は特に高く、大卒の新入社員の3年以内の離職率は30%超え、入社3年以内の離職率が業界によっては50%を超えるなど…、
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そこで、『今いる社員に辞めないでもらう』=『リテンション(保持・維持)』という取り組みが注目され、各企業では、あの手この手を尽くして、働きやすさをアピールしようと必死です。

NHKのクローズアップ現代でも取り上げており、労働時間の短縮で離職防止に挑む大手企業、人工知能を用いて離職予備軍を探し出す企業などの取材を通して、リテンションの最前線を紹介していましたが、とても興味深い内容でした。

例えば、紳士服事業を手掛けるはるやまホールディングス(岡山市)は1月12日、月間の残業時間がゼロだった社員に対し、15000円を一律支給する「ノー残業手当制度」をこの4月から開始しました。

また、オンラインゲームを制作している会社では、そのノウハウを生かして、AI(人工知能)で社員が離職する確率を予測するプログラムを開発し、辞めそうな社員を、見つけ出して、退職させないように、配置転換をするなど…。

大量離職時代に突入し、人を辞めさせないという『リテンション』が、これからの人事労務管理のキーワードとなることでしょう。

皆さんの会社は、社員の引き止め策になるような魅力はありますか?

企業の存亡を賭けて、皆さんの会社でも、ぜひ、魅力ある労働条件づくりについて、考え直してみてください。

【参考】
※有効求人倍率:全国のハローワークで仕事を探す人1人あたり何件の求人があるかを示す率
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【写真上・下:牛窓ホテルリマーニ】
【写真中:足立美術館】

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