事務所ブログ

◆パワハラによる自殺を労災認定に!!

“パワーハラスメント…職権による人権侵害” に関する労働相談が急増しています。

製薬会社「日研化学」(現・興和創薬、東京都中央区)の静岡営業所の営業担当の男性社員(当時35歳)がうつ病になって自殺したのは、直属の上司の暴言が原因だったとして、男性の妻が国を相手取り、労災と認めるよう求めた訴訟の判決が10月15日に東京地裁でありました。

渡辺弘裁判長は「男性は、上司の言動により過度の心理的負担を受けて精神障害を発症し、自殺に及んだ」と述べて、男性の自殺を労災と認定し、国に遺族補償給付の不支給処分を取り消すよう命じました。

上司の暴言やいじめなどのパワーハラスメントを自殺の直接の原因と認め、労災を認定した司法判断は初めてのことです。
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判決によると、男性は1997年から、東京都内に本社のある製薬会社の静岡営業所で営業担当として勤務していましたが、2002年4月に赴任してきた係長から、「存在が目障りだ。お願いだから消えてくれ!」、「お前は会社を食いものにしている、給料泥棒!」、「お前は対人恐怖症やろ!」などの暴言を受けたとのことです。
男性はその後、適応障害やうつ病を発症し、取引先とのトラブルが続いた後の03年3月に自殺しています。

男性の妻は16年、同労基署に労災を申請したが認められず、同社と係長に対して、約1億円の支払いを求める訴訟を起こし、昨年9月に和解が成立しているとのことでした。

…私がその職場状況を見ていたのではないので、詳しい背景まではわかりませんが、
言葉の暴力は、時には体に受ける暴力以上にダメージが大きく、心の傷の回復には時間が掛かるようです。

皆さんの職場では、このような言動が行われていませんか?
…時には、部下の職務態度に大きな問題がある場合があります。
…また、人間は確かに感情の生き物です。

しかし、その言葉を口にする人は、暴言を吐くことでストレスを解消できるのかもしれませんが、受ける側の屈辱や心の傷の程度は計り知ることができません。
軽く受け流すことができる人もあれば、重い心の病気となり、体調を崩すなど、仕事や日常生活にまで支障をきたす人がいます。
職場での上下関係を前提とした上司による暴言や嫌がらせが放置されがちな日本の職場環境を見直す機会となる画期的な判決でした。

会社で安全配慮義務違反のリスクを負うことにならぬよう…、
皆さんの職場についてもそのようなことが黙認されていないか、確認してみましょう。

【写真:休日に公園を歩いていて見つけた秋…真っ赤な彼岸花…別名、曼珠沙華は梵語で赤い花を意味するそうです。】

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